週末の遺言

主に週末の遺言を書いています。

独身高齢者は将来、部屋を借りられなくなる。本当か嘘か。

独身の高齢者は今後、賃貸で部屋を借りにくくなると言う話がある。孤独死などの危険性があるがために大家が部屋を貸すことをためらうということらしい。だがちょっと待って欲しい。本当にそうだろうか。いちど状況を整理してみよう。

まずは需用について考えてみる。人口が減っていることは間違いのないことである。つまり部屋を借りる側の人間の総数は減っている。 このことから、部屋を借りることに対する需要はおそらく今後は減っていくであろう。

次に供給を考えてみる。この国の土地の面積は今後も変わらない。また建物の総数は増えるばかりである。新たに山を切り開きマンションを建築するという話はあっても、マンションを取り壊し野原にするという話は聞いたことがない。つまり大家が貸さなければいけない部屋の総数は今後も増えていくのである。

以上のことから、需要と供給のバランスを鑑みるに、供給過多の状況へと進む事は確定的であり、 大家(部屋を貸す側の立場)からすると、「お願いだから借りてください」と言わざるを得ない状況になることは想像ができる。

加えて、人口が減少していく中で、高齢者の比率は増加していくことも確定的であるので、大家 (部屋を貸す側の立場)からすると、高齢者には部屋を貸さないなどとはいっていられない状況になっていくだろう。

つまり、独身の高齢者であるからといって部屋を借りにくくなるという事はなく、そのような心配は今後もないである。 独身高齢者(その予備軍)については、安心して賃貸に住み続けてほしい。